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映画感想文



最近見たやつ、自己満ひとくちメモ。 古いの中心。

ククーシュカ ~ラップランドの妖精~
アレクサンドル・ロゴシュキン
ロシア兵とフィンランド兵、ラップランド先住民族の未亡人の共同生活。三人は言語が違うので話が全然噛み合わない。それぞれが見当違いな解釈をして話を進めるのが可笑しい。言葉が通じ無くてもちゃんとお互いの心に刻まれる何かがもちろんあって、そこに焦点を置いているので、一見、何もコミュニケーションが成立していないように見えるのが愉快で感動ー。



あなたに降る夢
アンドリュー・バーグマン
警察官役のニコラス・ケイジが400万ドルの宝くじを当てて、先日知り合ったばかりのウェイターに半額プレゼントするっていうシンデレラストーリー。どこまで実話なのかは知らないが、オレも手紙に埋もれてみたい。


鮫肌男と桃尻女
石井克人
ラストの方は全く覚えてなかった。こんな話だったのカ。漫画原作・映画のキャスティングは、"まんま再現"を目指した感じのも好きだけど、鮫肌の様にパラレルっぽく扱っているものも映画として独立する、なんてことを想像させられた。どのキャラも濃くてコミカルでかっこよくて感化される。節々で結構笑った。


悪い男
キム・ギドク
暴力と愛が一体となっている。強烈!ヤクザとして生きてきた男の成せるたった一つのやり方。それはもう、一言に不器用と片付けるには簡単過ぎるかも知れない。ベタで甘いラブストーリーだってもちろんいいけれど、そんな映画達を片っ端からなぎ倒す様な誠実さがココにある。


パプリカ
今敏
う、清々しい。現実と虚構の入り乱れまでならまだしも、ここまでごった煮の世界へいざなってくれる映像作品って初めてだ。映像もさることながら、勇気がもらえる内容に盛り上がった~。音楽もかっこいい。


気狂いピエロ
ジャン=リュック・ゴダール
判りやすい目的とか欲望を軸にした話じゃないので、まったりしてる。なんとなく愛し合っている二人の男女を叙情的に描いていて、強盗や殺人もあるんだけど、起きる出来事もお互いについても重苦しさが無い。あでも、少し男のが重い。往々にして不確かなものに確かなものを求めてる。


マリー・アントワネット
ソフィア・コッポラ
ゴージャスで煌びやか、内容はというとごく普通。みたいなギャップ。もっとドロドロけばいのを期待していた自分としてはちょっと拍子抜け。ヴェルサイユを舞台にした青春ドラマって感じで、ビジュアルと反する学生っぽい軽さが面白かった。キルスティン・ダンストがスパイダーマンよりかわいっす。


コープスブライド
ティム・バートン
なんか、いつ見てもいいやーと思ってほったらかしだった。表情の動きがナイトメアよりも遥かに滑らかでビックリ。昔、予告を見た時は3Dだと思ったくらい。それでいてストップモーション独特の魅力も死なずにホントおしゃれ。個人的にナイトメアは感情の表現が若干白々しくて、毒づいたポップさが好き。こっちは普通に役者が演技しているような自然さがあると思う。死後の世界の住人も元々は人間だった者が大半、ナイトメアの様に怪物では無いので人情味があるかんじ。


裸のランチ
デヴィッド・クローネンバーグ
クローネンバーグの映画はあまり見てないけど、色味が好きです。そこかしこに判りにくい比喩を含んでる印象を持ったなー。フェティッシュなせいなのか少し難解。救いの無い事に対する覚悟…ではなく、諦めと皮肉がモチベーションって気がする。


イレイザーヘッド
デヴィッド・リンチ
ちょっとこれは好みすぎた。意味とかはいい。辻褄が合ってるような合ってないような夢を見る時ってたまにあるけど!ウェットな題材を乾いた撮り方で魅せるお茶目さがたまらない。ここまで絶妙なカットを収めようとしたら無意識状態に比重を置かないと作れないだろうと思う。サウンドに至るまで、イメージの抽出に費やした時間の濃度を思うと眩暈がする。


未来世紀ブラジル
テリー・ギリアム
主観的に世界が終始する物語は個人的には有無を言わさず好きになってしまう。都市並みのあっさり感とかグッド。アナログ未来な小物もカワイイ。


デイズ・オブ・サンダー
トニー・スコット
カーレース映画。主人公はすぐ頭に血が上る典型的な熱血漢で、走る事しか能が無い!というさまだったのが、ライバルや女や担当エンジニアとの絡みにより苦悩を抱えながらも、走る目的を見出していく。という、お決まりの展開に満足。しかし黄門様が悪人に屈服する話をどこかで期待している(脱線)。


パフューム ある人殺しの物語
トム・ティクヴァ
どんな香りも嗅ぎわけられる嗅覚を生まれながらにして持った男の話。残酷で背徳的でも動機は愛であり、無垢。命を貪りたい衝動を全編に渡り上品に描いていて感動。こんな風に書くとカニバリズムの様に聞こえるけど、そういう意味じゃない。異質な存在故、最初から一貫して孤独だが、ラストにはそれが浮き彫りとなる。理解していけばするほど、人は孤独を思い知るのかも…でもそんなのは悲しいことでも何でもなく、当たり前の事なんだ、と。…切ない!


ムーラン・ルージュ
バズ・ラーマン
女優を夢見る高級娼婦・サティーンと貧乏作家のクリスチャンが激しい恋に落ち、嫉妬や災難に苛まれながらも最後まで愛し合い続ける。ミュージカルに転調する流れが気持ち良くて心が弾む。特に冒頭が楽しげで好き。悲しい時こそ歌うのかー。エンドクレジットの曲が欲しい


メン・イン・ブラック2
バリー・ソネンフェルド
敵のボスがセクシーでかわいい。


ルナシー
ヤン・シュヴァンクマイエル
今まで見たシュヴァンクマイエル映画の中では一番キャッチーな印象を持った。というのも、ちゃんと全体が筋道立てた構成になっているので、構えずに見られる。決め手のシーンごとに恒例の生肉を使ったストップモーションが入るんだけど、そのシーン自体の揶揄・風刺の様な演出になっている為、どこか嘲笑していて妙なチャーミングさが。肉体と精神の考え方は説得力があって面白かった。